介護民俗学という希望を読む
ToC
2024-03-28 23:23
介護民俗学という希望 を読む
介護民俗学という希望 を読む
大学教員から福祉に転職p11
前著「驚きの介護民族学」
介護現場で聞き書きをするということとは。 #asklist
介護現場は民俗学の宝庫
子供のころのことや仕事の記憶を話してくれる。
筆者には介護施設に集うお年寄りは記憶が曖昧だろうという先入観があった。 しかし予想に反して過去について詳細に語ってくれた。
回想法と介護民俗学の聞き書きの違いについて #asklist
聞き書きは現場における介護のあり方を変えるかもしれないp14
- なぜ変えないといけないのか
→
利用者の生活史を知らないと、単に援助の対象として見るようになってしまう。p15
- なぜ変えないといけないのか
語り手と聞き手の関係性
民俗学の研究対象となる「地域のくらし」というドメインでは、語り手となる高齢者が、優位に立つ。
介護する側とされる側として関係性が固定されがちな 介護現場にとって、聞き書きは関係性を撹乱するツールになる。
調査者の権威性に対する民俗学界での自己批判p16
- あれかな、調査されるという迷惑あたりと共通する話かも。
聞けるときにいつでも聞く。
入浴介助のとき、送迎のとき、昼休み、その他いろいろ……
筆者の実践を見た他の利用者や職員も参加し始める
「思い出の味の再現」P20
子供の頃の母親の味や子育てをしてきた頃の家庭料理など、利用者さんの思い出に残っている味について聞き書きし、それをみんなで作って味わう、という試み
小規模な施設だとすぐ行動に移せる
すなわち、思い出の味とは、患者の人生そのものを象徴するものであり、それについて語り、 食べることによって 患者は死を前にして自らの人生を受け入れることができるのである。 p24
食事を通じて思い出の共有をする