時間銀行をやりたい(ブローガストDay5)
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時間銀行をやりたい
まえおき
ブローガスト企画、なんとなくのってみたが、意外と続いている。もっともNoteでは昨日何も書いていないが、本ページの方では記事を複数更新したので、個人的には継続できていると判定している。このようにブログを更新するようになると、普段頭を通り過ぎるだけだったアイデアも少し深堀りしようとおもうようになってきた。今回の更新は、その一環である。
時間銀行とは
働くことの小さな革命 ルポ 日本の「社会的連帯経済」/工藤 律子 集英社 ― SHUEISHA ―によると、「お金を用いず、時間を交換単位として、「〇〇時間銀行」と名づけたグループ内で、メンバーが互いに頼みごと、頼まれごとをする仕組み」(p.139)だそうだ。著者の工藤律子氏が、スペインで時間銀行を推進するフリオ・ヒスベール氏にから聞いた情報によると、1973年代の大阪でつくられた「ボランティア労力銀行」に起源があるそうだ。その後、海をわたりアメリカで同コンセプトのタイムバンクが生まれ、イギリスなどにも波及していった。スペインにおいても、2000年代に導入され、リーマンショック期に増えていった。1 日本でも、長野県上田市や静岡県立大学で時間銀行を開設した人がいるとのことだ。2伝統的に公共福祉の弱いイメージのあるアメリカや、新自由主義的政策のつづいたイギリス、そして不況下のスペインで広がったというのは示唆的な気がする。
何がそんなにうれしいのか
やはりなんといっても、共同体ってなんぞや、というところに深く関わっているからだとおもう。稼いでいるカネの多寡や能力ではなく、たんに相手のために時間をつかう/つかってもらう。なんだかんだいって、時間というものは平等に与えられている。その平等な資源の贈与と互酬。最も人間らしい行動だと思わないだろうか。また、いわゆる社会的連帯経済^3に分類される活動の中でも、かなり試しやすいものだというのもあげられる。労働者協同組合はこう、登記とかめんどくさそうだし、地域通貨もかなり粘り強い折衝を行わなければ無理だろう。その点、まぁちょっとしたコミュニティ内であれば、時間銀行は紙とペンだけでできそうだ。
インターネット的実装
GitHub - coopdevs/timeoverflow: 🏦 ⌛ A time banking system 地味に運営補助用のアプリケーションまでできている。つくっている団体は、Asociación para el Desarrollo de los Bancos de Tiempo(時間銀行発展協会?スペイン語はわからないので機械翻訳)だそうだ。
おわりに
この分量では、なかなか全体像を掴むことはむずかしいだろう。興味がわいたかたは、注釈に書いているWebページや文献にも目を通してみてほしい。あとSSE全体をとりあつかう記事も書かないといけないな、とあらためておもった。
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もっと知りたい方へ
Amazon.co.jp: ルポ 雇用なしで生きる――スペイン発「もうひとつの生き方」への挑戦 : 工藤 律子: 本
ルポ つながりの経済を創る――スペイン発「もうひとつの世界」への道 | 工藤 律子 |本 | 通販 | Amazon
働くことの小さな革命 ルポ 日本の「社会的連帯経済」 (集英社新書) | 工藤律子 | 非営利団体・慈善団体 | Kindleストア | Amazon
脚注
- 1
スペイン:お金ではなく「時間」をやりとりする新たな経済の誕生? 日本が発祥、スペインで目下流行中の「時間銀行」とはどういうものか <> 週刊エコノミスト Online 2025/08/05閲覧
- 2
- 3
Wikipediaでは、連帯経済という名で立項されている。