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臨床憲法学

書誌情報

title: 臨床憲法学
author: 笹沼弘志
publisher: 日本評論社
publish: 2014.08

内容

現代社会では、「権利を持つ権利」がいかに阻害されているのか。野宿者支援の経験と、憲法学の理論から「臨床憲法学」を提唱する。

  • 序文
  • 1 「権利を持つ権利」と立憲主義の限界
  • 2 「人間の尊厳」と憲法学の課題
  • 3 幸福を追求する権利
  • 4 権力への抵抗と法の支配
  • 5 自己決定権――生への欲望と権力
  • 6 法の下の平等
  • 7 請願する権利――立憲民主制への呼びかけ
  • 8 自由な社会の創造――民主政のパラドックス
  • 9 表現の力と自由
  • 10 自由な社会のアポリア
  • 11 自由への対抗――「表現の自由」をめぐる相克
  • 12 信教の自由と政教分離――支配の連鎖と自由への隘路
  • 13 思想及び良心の自由――行為と精神
  • 14 個人の尊厳――権力と人権の変容
  • 15 生存と自由――健康で文化的な最低限度の生活を営む権利
  • 16 勤労の権利と自由
  • 17 財産権の諸次元
  • 18 居住の自由・または存在する権利
  • 19 教育を受ける権利・または強制による自由
  • 20 手続としての憲法
  • 21 犯罪と処罰の憲法理論
  • 22 人間の境界と権利の限界
  • 23 平和と立憲主義
  • 24 人権の臨界――現実と憲法をつなぐもの

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読書メモ

感想

2025-11-30 みんチャレに投稿

勤労の義務による生存権制約説」を初めて知りました。正直セーフティネットや社会保障の問題って、「憲法25条とそれを知ってる知識人(俺含む)vs通俗道徳とそれを奉じるアホ」ぐらいの理解度だったんですが、むしろ知識人といえる法学者側にラスボスがいたのか……!と認識をあらためました。

法学関連はそんなに読まないので、自分の判断基準に自信はないのですが、『臨床憲法学』はいい本だと思いました。もとは雑誌『法学セミナー』の連載コラムだったようで、1章ごとの分量が、扱っている内容にくらべてやや物足りないきらいはあります。しかし、重要(と思われる)判例への言及や主要な憲法解釈の紹介を盛り込みつつ、哲学や政治学など隣接分野への目配りも欠かさない。まさに知的エリートです。
その著者が支援の現場で、自分で法的ニーズを訴えられない人、換言すれば法学のなかで不可視化されている人々をエンパワメントしているというのは素直にすごいと思わされました。

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脚注

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