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まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書

書誌情報

まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書
author: 阿部幸大
publisher:
publish: 2024-07-24

感想

  • アカデミックライティングとはあるが、アカデミックリーディングの本でもある。著者の論をかりるならば、「書けないやつは読めない」。ライティングとリーディングは車の両輪なのだ。書くことを通じて読むことを学び、読むことを通じて書くことを学ぶ。
  • 読み書きとはまた、対話の方法でもある。先行研究から、そこで行われる知的会話を読みとる。いいかえれば、意見の応酬を生み出しているのがどのようなテーマなのかを設定する。そして、自分の論文はその会話に、新しいものを導入するものでなければならない。
  • 本題は論文の書き方である。著者はパラグラフ単位でのライティングを推奨している。
  • パラグラフには論証の必要性があるテーゼが必要だ。
  • 梅棹忠夫の知的生産の技術では、京大式カードには豆論文を書くように推奨している。なんか似てる。
  • たしかにリーディングの方法としても有用。論文集っぽいスタイルの本には特効薬といってもいい。筆者が明示しているように、アメリカの大学出版社から出された学術書や、その影響下にあるものには効く。しかし、世の中にはそれ以外の論証、記述スタイルもあるわけで(「論理的思考」の社会的構築)

関連ノート

ノート名関連性
「論理的思考」の社会的構築
「論理的思考」の社会的構築
知的生産の技術

脚注

    Webmention コメント

    あさだあめ

    あさだあめ

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