バーナード・ウィリアムズの哲学
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書誌情報
title: バーナード・ウィリアムズの哲学]
author: 渡辺一樹
publisher: 青土社
publish: 2024-02-24
紹介
この私にとっての倫理を考える
倫理的な実践に「個人的」な要素を含み込んで独自の哲学を作り上げたバーナード・ウィリアムズ。人格・倫理・運などさまざまな要素が絡まり合いながら実践されゆく人間ひとりひとりの営みに真摯に目をむけ、倫理の核心に迫った哲学者の軌跡を追う。本邦初の入門書。
読書メモ
- 真摯さ
- いかに感じるべきか?道徳に対する感情を軽視する倫理学理論への批判的な目線。
- 言語分析ではなく、感じ方の構造から倫理を考える。(道徳心理学) p54
- アモラリスト問題
- アモラリストは道徳を気にかけない人間
- なぜ、アモラリストも道徳的に振る舞わねばならないのか?
- why be moral 問題と同値
- アモラリストはどのようなあり方をしているのか?
- 私欲求と無私欲求
- 利己主義と利他主義
- 段階的
- アモラリスト問題はそこまで本線じゃない気がするな
- ヒュームの姿勢
- ニンゲンを感情の束として考える
- 道徳的衝突
- 義務の衝突の問題
- 2つの「べし」が衝突する
- 既存の倫理学では、この際に生まれる後悔や「もがき」といった感情が軽視されている
- 後悔しないほうがおかしい
- 第二章 倫理は理論化できるのか
- インテグリティによる異議
- 功利主義批判
- 古典的な功利主義(快楽の最大化)の批判
- まず功利主義の魅力について整理
- 現実の人間について考えること
- 普遍性。幸福の最大化は、どこでも受け入れられそうな善である
- 計算可能性
- 多種多様な問題に、幸福の量という秤をもたらすことができる
- これらの魅力はまやかし!
- 功利主義の自己抹消性
- 実際に倫理として実践されると、この魅力は消えてしまう