関西の隠れキリシタン発見
ToC
本書は、パリで発見された宣教師プレシの書簡を手がかりに、関西の隠れキリシタン、特に茨木山間部の信仰と遺物を追跡し、その実像を明らかにします。幕末・近代期におけるキリスト教の再布教、宣教師たちの活動、「山のキリシタン」の子孫たちの生活、そして茨木キリシタン遺物から見える「発見」とその後の動向を、詳細な調査と文献に基づいて解説します。また、マラン・プレシの書簡や茨木キリシタン年表などの付録も収録し、茨木キリシタンの全体像を把握できるよう構成されています。
書誌情報
title: 関西の隠れキリシタン発見
author: マルタン・ノゲラ・ラモス (編) 平岡隆二 (編)
publisher: 人文書院
publish: 2025/02/28
内容
フランス人宣教師の探索、村の女性が唱えたオラショ、知られざる関西の隠れキリシタンの実像を追う!
- 口絵
- はじめに
- 第一章 茨木へのキリスト教伝来---その由来と展開
- 第二章 パリ外国宣教会の「古キリシタン」探索---マラン・プレシ神父の千提寺村発見を中心に
- 第三章 茨木キリシタン遺物からみる「発見」とその後
- 第四章 大正期の文化・学術と茨木キリシタン遺物の発見
- 付録 マラン・プレシの五通の書簡
- 茨木キリシタン年表
読書メモ
感想
2025-12-20
面白い。
序文の基礎的な知識の整理の時点で、有名なザビエルの絵が高槻市で発見されたものだとか、そういった、全く知らなかった事実が出てくる。明治時代に至るまで、高槻の千提寺の地域の人々は隠れてキリシタン儀礼を行っていた。彼らの特異なところは、明治期に海外のキリスト教会が布教に訪れた際に、元の宗教(キリスト教)に復帰することを拒絶したところだ。
第2章では、従来、大正期の地元の研究者に帰せられていた、仙台市のキリシタンの発見が、明治期のマラン・プレシというパリ外国宣教会の宣教師によるものだという新発見が検討される。
マラン・プレシという男は、情熱的で仕事熱心だがとにかく独断先行で上司と対立するなどキャラが濃い。
第3章では従来の大正期家置けるきりしたん。遺物の発見を再検討する。発見者の藤波大超の業績と、発見の経緯、見つかった遺物の収容場所、修復が取り上げられる。
もう一人の、取り上げられることの減ったキリシタン遺物の発見者である、奥野慶治による綜合清渓村史。
奥野と藤波の共通の師匠が旧制茨木中学校の天坊幸彦。
最後の4章では、大正期のロマン主義を扱う。ここにきて北原白秋や竹久夢二のような聞き覚えのある名前が現れる。
関連ノート
脚注
Webmention0
Comments(0)
まだコメントはありません。
