[!書誌情報]-
検証政治とカネ
author: 上脇博之
publisher:
publish: 2024-07
読書メモ
感想
- 裏金問題に対する告発で有名になったバンダナおじさんによる、政治資金規正法と小選挙区制への批判本。
- 政治資金規正法はザルだ。
- 政治資金パーティーは事実上の企業献金や贈賄だ。
- 政党交付金は企業献金を禁止する代わりとして企図された。
- 政治資金パーティーのようなかたちで企業献金は生き残っているので、実態は「泥棒に追い銭。」バイ金丸信。
- 政党から政治家個人への寄付は許されている。
- 色々規制をしても、この一文があるだけでかなり規制が無効化されるようだ
- 政治団体をつかって、マネーをロンダリングしているように見える。
- 小選挙区批判である。
- 小選挙区が実際の得票率を議席数に反映できているとは言い難いという指摘はわかる。
- ただそれってアメリカの大統領選もそうだよな。
- 公認が重要なので党本部の権力が増す。その結果、党内の政策の多様性が失われた。
- 中選挙区制時代は全く知らないが、田中角栄の本を読んでいると現金が飛び交う派閥抗争でまずいとおもった。
- 著者は完全比例制にすべきと考えている。実現
したからと言って、必ずしも政治が良くなるのかは疑問だ。
- 小選挙区が実際の得票率を議席数に反映できているとは言い難いという指摘はわかる。
- 全体的にわかりやすい本だった。
- 政治が良くなる=現野党の議席が増える。みたいな認識ではない。権力と金の誘惑にすべての政治家は勝てないだろうという諦念があるようにみえる。制度から改革するしかない。